人は、個性的な性格ばかりでなく、個性的な生理学(体質)を持ち合わせています。
「食事で何かを変えたい」としても、自分の方向性が見えないと、徒労に終わることもあるでしょう。ボディタイプを知るということは、東西南北、どの方向へ進むべきかを示唆してくれます。
それぞれのボディタイプが、好む食材には、そのボディタイプの優勢的な腺を刺激する傾向があります。その刺激によって、通常よりも多くのホルモンを分泌させた結果、その腺の活動を助長させることになり、それが長年にわたり負担となり、最終的には、その腺の働きが弱くなってしまいます。
特に「渇望」系の食材の特徴は、その「味の美味しさ」だけではありません。
その食材を口にして、味わうと“lift” (リフト)という現象が起こります。
これは、日本語のニュアンスでは、「気分が高揚する」というもので、味覚を超えた感覚的な満足感に浸ることが出来るものです。
「この食材を食べると落ち着くな」とか、「これを食べると元気になる」など、「渇望」系の食材には、きり離せない感覚ですね。
例えば、ボディタイプのうち、タイプ1:甲状腺型、PARA(パラ)は、アメリカではキャンディバーのような甘味類、又は、炭水化物を摂取すると気分が高揚します。
このタイプの一例を説明すると、甘味類(砂糖の入った食品)を好んで食べます。
「甘さ」がキーワードになり、甘いものを食べると心が落ち着きます。
このような人は、特に精製された糖類には注意が必要です。
特に、がんのような生活習慣病は、糖類には極めて注意が必要です。
これで、一時的に気分が良くなっても、根本的な対策にはなりません。
炭水化物(でんぷん)を口の中で、モグモグさせていると、でんぷんが、分解されてマルトースという甘味成分に変化します。
無意識に、甘みを好むタイプ1は、炭水化物や甘味の食材を摂取している傾向が見受けられます。
ボディタイプカウンセリングを続けていくと、どのタイプが最も、その人に当てはまるかにより、注意すべき食材や、意識的に摂取した方が良い食材が見えてきます。
個々のボディタイプで、以下のような特徴がみられます。
以下、それぞれのボディタイプが、特徴的に好む食の傾向になります。
タイプ2:生殖腺型、ESTRO,TESTRO(エストロ、テストロ)は、刺激性のある食材
タイプ3:副腎型、SUPRA(スプラ)は、塩分の多い肉類、たんぱく質系
タイプ4:下垂体型 NURO(ニューロ)は、乳製品などです。
特に問題になる点は、自分好みの食材も、最初食べていた量では効き目が薄れていき、段々と増える傾向になることです。これは、優勢的な腺への刺激が鈍くなり、同じ結果を導くためには、より以上「渇望」系の食材を多く食べる必要が出てきてしまいます。
肥満などの体重増加も、自分のボディタイプに特徴づけられる腺が、弱まっている状態から痛手を被っている可能性があります。
このような結果を招く食材を、“Down Fall Food”-「ダウンホールフード」と言います。
ダウンホールの意味は、「没落」「衰退」です。ですから、「渇望」系の食材の多くは、優勢的な腺を刺激したり、あなたが減量にチャレンジする時にも、それを邪魔するような力をもつ食材であるということが、お分かり頂けると思います。
ですから、ダイエット(減量)の決め手は、あなたの優勢的な腺を刺激する食材を出来れば完全排除、仮に無理であっても、減少させることで、その修復が可能になります。
特に注意が必要な食材は、無意識に摂取している傾向のある「渇望」系のものです。
その食材を摂取している自分に気づくことから始めてください。
怖いことは、そのような食材が知らず知らずのうちに、あなたの優勢的な腺を刺激させて、ひいては疲弊させることになってしまいます。
正に「食を薬とせず、食を麻薬とする」という表現が当てはまります。
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